あるもの、そして ないもの

少し前、ミチョアカン州に遊びに行ってきました。グアナファト州よりも水の豊かな土地で、空気が潤っている感じがします。

パツクアロという街はメキシコで一番といってもいいくらいに大好きな街で、4年前に行った時とほとんど変わっておらず、相変わらずのんびりとしていて、素朴で、素晴らしい民芸品がたくさんあって、嬉しくなりました。おいしいチョコレート屋さんもたくさんあります。

パツクアロには大きな湖があって、その湖を中心に人々の生活があります。今回、そのパツクアロ湖に浮かぶ、パカンダ島を訪ねてきました。

パツクアロの船着き場から出てる船に乗って、20分くらい。有名な観光地でもあるハニツィオ島を通り過ぎるとパカンダ島に着きます。

ハニツィオ島は通過

 

パカンダ島は400人余りの人々が暮らす小さな島で、のんびりと島を歩いていても、目に入るのは湖と畑と牛と野良犬ばかり。

ときどき人を見かけるものの、島全体は静かで、時間が止まっているような感じがしました。

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目と鼻の先には観光客で賑わうハニツィオ島があって、パツクアロの街までも船で簡単に行けるのに、ご年配の方の中には、生涯この島から出たことのない方もいると聞いて正直びっくりしてしまいました。

船着場からまっすぐに続く一本道の先には、湖を見下ろすように、島の人々が眠る墓地がありました。

生まれてから死ぬまで一生、この小さな場所から離れることのない人生ってどんななんだろう。

生きていくのに必要なもの、何があって、何をないと思うのか、なんて人それぞれだと分かっていても、便利さとか豊かさなんていうものについて考えたりしました。

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すぐそこにあるハニツィオ島

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半分沈みながら湖を渡る人

 

 

 

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