整経台の傷

経糸があと残りわずかになっていたので、織り機に塗った亜麻仁油が乾くのを待つ間に、整経しに行ってきました。

整経台をもっていないので、いつも昔通った学校で整経させてもらっています。

学校までは歩いて30分ほど。学校は町の中心を通り抜けて、町の反対側にあります。

整経台をぐるぐる回しながら、3本どりの糸を巻き付けていきます。

3本を100回転で、300本の糸が準備できます。これで幅125センチ分。今回は15m用意したので、3ヶ月くらいはもつ予定です。

とても大きな整経台なので、ぐるぐる回すにも力と速さが必要です。勢い、たまに爪を弾くことがあります。

そして今日気が付きました!

整経台につくたくさんの傷跡。

これ、サンミゲルの職人さんたちも爪、ぶつけてきたんだろうなぁ。

私の織り機も年季が入っていますが、この整経台はさらに古く、140年ほど前から使われているものだそうです。

50年、100年と変わらない方法で行われてきて、その流れの中に自分もいることが不思議なような、面白いような気がしました。

 

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