ハカランダのギター

今年もアノ二ムギャラリーでの展示に合わせて、古楽器奏者の立川叔男さんの演奏会がありました。

毎年恒例となって、演奏会も今年で3回目です。

今年はハカランダで作られたギターを演奏してくださいました。

ハカランダは中南米原産の木で春になるときれいな藤色の花を咲かせます。

サンミゲルでも3月から4月にかけて、町中に紫色の花が点々と咲いていて、とても美しいです。

 

 

ハカランダはもともとスペインにはなかった木らしく、大航海時代にメキシコか、どこか中南米の国々から海を渡ったようです。

その当時のヨーロッパの人々にとって、珍しい材木として、特別な楽器を作るのに使われたりしたんだそうです。

今回は、200年くらい前に作られたというハカランダのギターで演奏してくださいました。

細部まで美しい造形。明るくよく響く音が心地よかったです。

メキシコから渡った木がスペインでギターになって、冬の長野のギャラリーで音を奏でる。メキシコで織られたタペストリーに囲まれて。何百年という時の中で、ぐるぐると大きな渦を巻いているなと思いました。

 

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