Palo de Campeche ログウッド(和名:アカミノキ)
マメ科ジャケツイバラ亜科 メキシコ・中米原産
今年の6月にメキシコシティに行ったときに、仕入れてきた染料に Palo de Campeche (パロ・デ・カンペチェ)があります。日本でも、ログウッドという名で知られています。
黒や紫が染まるということで、ぜひ染めてみたい!と思っていたのですが、一体どんな植物で、どんな見た目なのか、染まるのは根なのか、幹なのか、葉なのか・・・など全く下調べなしの知識なし!の状態でメキシコシティのソノラ市場に行ったのでした。
何か所か違うお店で「Palo de Campeche ありますか?」と尋ねて、それぞれに買ってみたところ、見た感じが全部違う!
そもそも売っている場所は薬草店であって、大半の方の目的はお茶などにして飲んだりすることなのですが、それにしても、Palo de Campeche だけでも、こんなに種類を揃えているメキシコのハーブ・薬草文化の豊かさにはいつも驚かされます。
ちなみに Palo de Campeche は、昔から下痢、腹痛、潰瘍などに効くとして需要があるそうです。
この異なる3種類(芯?、樹皮、幹)の Palo de Campeche をそれぞれ別々に染めてみました。
芯?のような部分は青みがかったグレー、樹皮はモスグリーンのような緑がかったグレー、そして、幹は期待していたような、濃い紫色に染まりました。
赤みがかった幹を細かくしたものをお鍋の水にに入れると、その瞬間から紫蘇ジュースのような赤い色が広がりました。これが鉄媒染で紫色に染まりました。
Palo de Campeche はメキシコ・中米北部原産で、カンペチェ州の川では、川沿いに育つ Palo de Campeche の木の色素が川に溶け込んで、川が赤くなっているそうです。見てみたい。
そして Palo de Campeche で染めた3色を使って一枚のタペテを織りました。