先日、サン・ミゲル・デ・アジェンデの町中に行ったついでに、メキシコのシュールレアリスト、Pedro Friedeberg 氏の展示を見てきました。来年の1月23日まで、DOCE18というギャラリーで見られます。
Pedro Friedeberg ペドロ・フリエデベルグ (フリーデベルグかも)はサンミゲルに住んでいたこともある、ドイツとイタリアにルーツをもつ、メキシコ人アーティストです。御年85歳、精力的に活動をされていて、絵や彫刻、家具などを制作し、その作品はメキシコの美術館はもちろん、パリのルーブル美術館や、アメリカのスミソニアン博物館にも収蔵されているそう。
この展示で一番に目に入ったのは、奥の壁に掛けられた大きなタペストリーでした。
近づいてよく見てみると、こんな変則的な形、かつ細やかなデザインが緻密に織られていることに驚きます。
このペドロ氏のデザインを忠実に織物で再現したのは、ネパールの織物職人の方たちだそうで、絹や羊毛を使って手織りされているそうです。おそらく小さなパーツを織って繋げたのではないかとのことだったけれど、どうだろうか。
それにしても、かっこいいです。
整然としているようで、でも漂う不穏な感じ。ユーモアと狂気が混沌と混ざり合う感じがたまらなく好きで、たまにギャラリーを訪れては、その世界に浸ってしまう。
小さな田舎町ながら、そういうギャラリーが身近にごろごろしているサン・ミゲル・デ・アジェンデ、やっぱり面白い町だなぁと思います。
この展示とは別に、常設でペドロ氏の作品を多く扱うギャラリー、Casa Diana (カサ ディアナ)は、その建物、雰囲気、作品ともに素敵で、サンミゲルを訪れる方にぜひおすすめしたいところです!