なんでもない日曜日を過ごしてから、もう一週間も経ったとは・・・。
先週の日曜日は、お友達の甥っ子のお誕生日ということで、パーティーにお呼ばれしてきました。
何時に出発するのか分からないバスで1時間。サンミゲル郊外の小さなコミュニティーです。(バスの時間を尋ねると、みなさんバラバラの答えをくれるので、総合的に判断して、結局間違っている・・・ということは、ここではよくあることです。)
国道から小道にはいると、途端に蝉の声が響いてきます。街中では蝉の声なんて聞くことはないので、ふと、子供のころの夏休みを思い出してノスタルジックな気持ちになったりしました。
ここらへんはcarrizo とよばれる、竹に似た植物がよく育っていて、かご作りが盛んだったりします。
今日は空が青かった。サンミゲルの街中よりも少し涼しくて、水が多く、したがって緑も多く、美しい景色が広がっていました。
3歳の男の子の誕生日ということで、気軽な気持ちで行ったのですが、うっかりしていました。
ここはメキシコでした。
お宅に着いたら、たくさんの女性たちがさっそくパーティの準備でお料理をしていました。
用意するご飯はなんと18㎏!!(写真は3㎏ずつの6㎏分だそうです。)一体何人分なのか。
carrizo の天井から漏れる光に、揺れる煙。薪の燃える匂い。せわしなく動く女性たちの手。そして止まらないおしゃべり。
ピンクとみどりのトルティージャ。ごはんの炊ける音。漂ってくるおいしい匂い。空いてくるおなか。
こんな幸福な光景ってあるだろうか。
おいしい食べ物とか、しあわせな時間って光り輝いているんだな、と思いました。
パーティーは、信じられないくらい大量のご馳走と、次から次へとやってくる人々と、巨大なスピーカーから流れる大音量の音楽と、早口でしゃべりっぱなしの司会のお兄さんと、走り回る子供たちと、酔っ払っていく大人たちで、これぞ、メキシコのフィエスタ!!という感じで、とても楽しかったです。
ちなみにこの日のお誕生日の主役は、どこでどう伝え間違ったのか、お友達の甥っ子ではなく、お友達のいとこの娘さんだったので、3歳の女の子に、木製トラクターのおもちゃと、ヒーローものの絵柄の太鼓をプレゼントすることになってしまいました。