今年の冬、宮崎県を旅しました。
高鍋、青島、油津、飫肥、北郷、どこも長閑で、暖かく、心惹かれるものがたくさんありました。(まず地名がどれもかっこいいです。)
宮崎から霧島神宮へ行こうと思って、日豊本線を西へと向かう電車に乗って、車窓から何とはなしに外を眺めていると、
いつの間にか冬枯れの景色が消えて、青々とした山の中を通り過ぎていることに気が付きました。
あら?と思っているうちに青井岳という駅を通過して、またしばらくすると冬枯れの景色へと戻っていきました。
青井岳、あおいだけ、、、ああ、なるほど。と思って、その名前がずっと心に残りました。
それで、青井岳 あおいだけ、をテーマに織ってみたくなりました。
ほんの一瞬だけ現れた、青い冬の青井岳。
空も山も木もあおかった。
そして、たどり着いた霧島神宮もまた、常緑樹の茂る青い空間でした。
鳥居をくぐって杉木立を歩き始めたときから、冷たくてひんやりとした空気が、途端にやわらくなったのもおもしろかった。
そして霧島神宮の御神木、樹齢800年の大杉には、圧倒されました。
そういえば、霧島神宮を訪れる前に行った油津は昔、杉の輸出で栄えた港町だった。
青い山、杉の存在感を感じずにはいられない旅でした。