新しい工房に引越したのを機に、新しい織機を導入しました!
以前から考えていたアイデアですが、実際に手に入れるのは思った以上に大変でした。
新しい織機はペダルが四つ、四枚綜絖のもので、これまでの織り方と違ったり、組み合わせたりして織れるのです。
まずは使われなくなった古い織機がないか、いろいろな人に聞いてみましたが、サンミゲルにはもう職人さんの数自体少なく、余っている織機も見つけることができませんでした。
どうしたもんか考えていたある日、道を歩いていると、たまたまタペテを売っている織物職人さんと出会いました。
そして、誰か織機を譲ってくれそうな人を知らないか聞いてみると、なんと、作れるよ!ということだったので、その言葉に賭けてみることにしました!
といっても、私が欲しいのは4枚綜絖で、座って織るタイプ。サンミゲルではあまりない珍しいタイプです。
ああでもない、こうでもないといろいろとお願いしながらの製作となりました。
そして、筬や綜絖は別に探さなくてはならず、これがまたなかなか見つからないのです。
古いものも、新しいものもお店で売っているような様子はなく、織物に関係していそうな人に会うたびに余っていないか尋ねまくる。
製作をお願いしてから、約3か月かけて、一喜一憂しながら、なんとか完成しました!
新しい織機には、昔使われていた古い筬と綜絖がはめ込まれました。嬉しい。
古い道具には、生まれたての機が育っていくのを助けてくれるような力があるような気がするのです。